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ワインの価格

私は、仕事の都合上、現在米国に住んでいるのですが、そこで感じるのが日本で売られている一部のワインの価格。まぁ、勿論色々な事情があるのは分かるのですが、ものによっては小売価格で買ったのものを、そのまま日本で売っても利益が出るのではないかと思えるようなものもあります。勿論、カリフォルニアワインのような米国のワインではありません。欧州のワインの話です。

 

一体、どういう風に価格が構成されているのか?と考えたくなるようなものがあります。例えば、先日紹介した白ワイン、Primo Palatum Jurancon Sec、これなんかビンテージは異なるのですが、ネットで調べると結構な値段が付いているようですが、私が買ったのは5ドル。日本円換算で何と、5-600円です。これが、日本では何千円で売られている。ちょっと、??って感じです。まぁ、米国は送料が高いので、日本のように12本買ったら無料とか、そういうのはありません。従い、送料も入れると、先ほどの5ドルも8ドル程度になりますが、それでもまぁ円換算で1000円程度です。

 

良く日本のネットなんかでは、どこそこが輸入したので状態抜群!!云々という宣伝が見受けられますが、こういうのも個人的には眉唾ではないかと思っています。私も過去に食品の輸入(酒類の経験はありません)に携わった事がありますが、どれだけ気を付けていても、結局現地での取扱は現地の人がやる訳です。そうなると、日本人がやるのと同じクオリティは期待出来ません。

 

低温コンテナ輸送とは言っても、コンテナそのものは低温仕様ですが、電源が入っていない(冷蔵庫の電源が入っていない、若しくは途中で抜けている)なんて事も普通に起こり得ます。しかも、欧州からの輸入となると赤道を越えて日本までやってくることになると思いますし、場合によってはシンガポール辺りで詰め替えって事もあるのではないでしょうか。こういう全ての場所で、本当にキチンと管理されているのか?

 

それこそ、日本の会社の担当者がつきっきりで輸送中も付いているのであれば、別ですが、そうもいきません。良く、現地で飲むとワインが美味しいと言いますが、こういう事情を考えると当たり前だと思います。

勿論、日本に入ってからの保管や輸送などは日本の会社の目が届くのでしょうが、それとて、最後は宅配便です。こういうのも地域によって違うでしょう。本当にワインが温度変化に敏感であるというのであれば、生産地から長距離輸送されたものに過度に期待するのは禁物ではないでしょうか。